薬剤師のみなさん!派遣薬剤師という働き方があることは知っていますよね。でも…
派遣薬剤師って、なんとなく大変そう…
私もついこの間までそう思っていました。
派遣薬剤師は、正社員として働くよりも自由度が高く、さまざまな職場で経験を積むことができます。
今回は、わたしが2023年春に派遣薬剤師に転職した際の流れと、働き始めてからについて詳しく解説します。
「よく知らないから…」と派遣薬剤師をスルーするのはもったいないですよ!
自分に合った生き方をするために選択肢を広げましょう!!
転職活動 ~週休3日実現のために5社のエージェントに連絡~
そもそも、なぜ派遣薬剤師に転職したかというと、以下の条件をかなえる求人が他になかったからです。
- 土日祝+平日1日休み
- 時給換算で2,600円以上
- 自宅から通える薬局
今回転職したい!と思った際に、過去に利用したことのある4つの転職エージェントに連絡しましたが、希望に合う求人はありませんでした…
まるの転職歴について、詳しくはこちら
世の中に週休3日正社員の求人は少しずつ出ているものの、私の住んでいる田舎ではまだまだ浸透していないようです。
正社員どころか、派遣勤務ですら週4勤務の求人はありませんでした。
それでもあきらめられず、今回の転職で5社目の転職エージェントとなるファル・メイト に相談したところ、派遣であれば交渉次第で週4勤務・高時給も可能だと言われました。
そして担当の方が、派遣求人の出ている薬局のうち2社に交渉してくださいました。
\結果は…/
A社は翌月から勤務なら週4勤務OK、春からはNG。
B社は、可能なら早い方がいいが、春からでも週4勤務OKとのお返事でした。
やっと見つかった!!嬉しい!!!担当さんありがとう!!
と思ったものの…
週4日勤務が見つかったあとも、派遣薬剤師になることに不安を感じ、即決はできませんでした。
担当さんとの当時のLINEを振り返ると、優柔不断すぎて申し訳なくなりました…
しかし、派遣薬剤師の働き方についてひとつひとつ質問し、答えをもらうことで不安は解消していきました。
そして、ダメだったらまた転職活動を頑張ろう!と思い、派遣薬剤師として就業することを決めました。
派遣薬剤師デビューする前に不安だったこと
- Q退職日が決まっていないため、就業開始日を約束できないです…
- A
開始日がころころ変わるのは印象が良くないですが、契約前なら交渉できます。
まるさんが決めていいですよ!
前職の有休消化中に、単発派遣として就業することも可能ですので退職日が決まってから相談しましょう!
- Q3ヶ月契約で更新がなかったらどうしたらいいですか?
- A
契約終了の1ヶ月から1ヶ月半前には更新の有無がわかるため、他の就業先を探せます。
どうしても見つからない場合はパート就業に変わることもありますが…
就業先が途切れないように、私たちも最善を尽くします!
派遣の求人は夏場に減ることが多いため、心配なら最初に4月-9月の6ヶ月契約で交渉することも可能ですよ。まる悩んだ結果、職場が合わないリスクを回避するために3ヶ月契約に決めました!
- Q有給休暇や健康診断、福利厚生は…?
- A
規定に従って有給休暇が付与されます。
(6ヶ月以上継続して勤務、週30時間以上か週5日以上の契約、出勤すべき日数の8割以上出勤など条件あり)
健康診断も就業開始日によりますが受けられます。
県の薬剤師会の会費などは自己負担、HPKIカードの発行手数料は規定の就業状況を満たせば補助があります。
おまけ:転職ウラ話(まるの想像です…)
実は、週4勤務が決まった薬局は、他のエージェントからも派遣求人が出ていた会社でした。
しかし、他のエージェントからは週4は無理だと言われていました。
これは、担当者の交渉の有無で求人の差が出たという事なのでしょうか??
個人的には、転職エージェントの利益は派遣薬剤師の時給と稼働時間に連動するため、週4より週5の契約をしてほしいという思惑があったんじゃないかなぁと想像しています…
一方で、契約更新や時給UPに関しては、わたしとエージェントの利害が一致するため、心強い味方ですね!
エージェントの利益やメリットも考えながら、自身の希望をうまく伝えれば、より良い転職活動ができるかもしれません!
契約と事前研修
派遣薬剤師になるためには、派遣会社に登録する必要があります。
今回は、転職エージェント=派遣会社だったため、転職と同じ担当者さんと契約手続きを進めました。
担当者さんからは、勤務する店舗や勤務条件についての説明があります。
条件に同意したら派遣契約を結ぶこととなり、基本的に派遣先の薬局との面接はありません。
派遣会社とは、LINEのビデオ通話で面談したり、事前研修を受けたりしました。
事前研修の内容
- 派遣の働き方の注意点
- タイムカードのつけ方
- 欠勤や遅刻時の連絡方法 など・・・
15分ほどの研修ですが、勤務開始後に研修手当もいただけました。
社会保険や年金、iDeCoの手続きなども、全て郵送で完結するため、負担が少なかったです。
勤務開始前には、担当者さんから服装や持ち物についてや、派遣先から貸与される白衣のサイズの確認がありました。
いよいよ勤務開始
派遣の就業では、面接もないため、勤務前には一切顔を合わせません。
そのため、出勤日より前に店舗にあいさつに行こうか迷いました。
これも担当者さんに質問し、”基本はあいさつ不要、希望があれば訪問しても良い”と、教えていただきました。
今回は、電話で初日の出勤時間や従業員駐車場の場所を確認し、出勤時に菓子折りを持っていくことに…
菓子折りも基本は不要だそうです!
初出勤の流れ
不安だったため30分ほど余裕を持って家を出ました。
今回、白衣と名札は派遣先でご用意いただいたので、初日の持ち物は以下の8つでした。
- 上靴
- 筆記用具
- 印鑑(調剤後に処方せんに押すもの)
- タイムカード
- 薬剤師免許
- 保険薬剤師登録票
- お昼ご飯
- 菓子折り
筆記用具や印鑑は、正社員の場合支給されることが多いですが、派遣薬剤師の場合、自身で用意する必要があります。
薬剤師免許や保険薬剤師登録票は原本が必要です。
1日の勤務の流れ
派遣先の店舗によるところが大きい部分ですが、今回の私の派遣先についてお伝えします!
- 月火木金9:00~18:00勤務、60分休憩
- 投薬・調剤は社員・パートさんと平等にローテーション
- 開店前の清掃、閉店後の片付けなし
- 在庫管理・発注業務なし
- 残業は18:30まで(拒否も可能)
残業拒否も可能
残業代は派遣会社の規定で1分単位
8時間を超えた分は1.25倍の時給
タイムカードは退勤時に手書き→管理薬剤師や社員の印をもらう→締め日にFAXで報告
規定は1分単位でも、「さすがに1分じゃつけられないでしょ…」と思っていましたが、きっちりつけて良いようです!
実際に働いた感想やメリット・デメリット、収入についてはアゲヤク!というブログで紹介しています。
Webライターのお仕事として、ヒューズさんからご依頼いただきました。
より詳しく知りたい方はアゲヤクでの記事も読んでみてください!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
派遣薬剤師という働き方にはリスクもありますが、多くのメリットがあります。
私にとっては許容できるリスクと、あり余るメリットのある選択肢になりました。
週5日勤務や40時間勤務が当たり前だと思っていませんか?
働き方の選択肢は日々広がっています。
ライフワークバランスに悩み、転職を考えている薬剤師さんは、ぜひ派遣薬剤師という働き方を検討してみてください!
でもやっぱりエージェントに連絡する勇気がでない、という方は…
よかったらまるに相談してください!→まるのTwitter
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