育休中は育児に専念し、子どもと向き合うことが基本ですが、
\たまには薬剤師の仕事をしたい!/
\もう少し収入が欲しい!/
と感じる人もいるのではないでしょうか。
実は、育児休業給付金を満額もらいながら、勤務して収入を増やすことが可能です。
私が育休をとったとき、育児休業中に働く選択肢を知りませんでした…
実際に働くかどうかは別として、ぜひ制度について知ってくださいね。
育児休業給付金とは
育児休業給付金は、雇用保険の被保険者に対して、育児休業を取得した場合に支給される給付金のことです。
この制度は、働く親が子どものために一時的に仕事を離れ、育児に専念した際に経済的な支援をすることが目的です。
ものすごーくざっくり言うと、
育児休業給付金は、
休業前6か月間の賃金を180日で割った金額の67%もしくは50%がもらえる制度です。
例えば、休業前6か月間の月給の平均が30万円なら、育児休業給付金の額は以下になります。
- 出産後180日まで:1万円×0.67=6,700円/日
- 出産後181日以降:1万円×0.50=5,000円/日
※そもそも、出産手当金が支払われる場合はその期間が終わってから育児休業給付金が給付されるとか、毎日ではなく一定期間まとめて支払われるなど、さまざまなルールがあります。
今回は分かりやすさを重視しているため、正確な情報は、最新の厚生労働省のパンフレットなどを参考にしてくださいね。
育児休業中に出勤するメリット
もちろん、育児休業中は育児がしたい!楽しくて仕方がない!という場合は無理に出勤する必要はありません。
また、産後は体調を崩しやすいため、まずは自身と子どもの体調を大切にしてください。
ただ…私の場合は、たまには大人と話したい!
誰かにありがとうって言われたい!
という欲求がありました(笑)
育児休業中に出勤することは、下記のようなメリットがあるので、頭の片隅においておきましょう!
わたしは2016年12月に出産し、2018年3月まで休業しました。
2018年4月には調剤報酬改定があり、休業中に改定情報を見ていなかったため、復帰直後は調剤報酬を把握するところから始まりました。
また、発注システムが変わっていたり、新しい調剤機器が入っていたりと、プチ”浦島太郎”状態でした。
そんな経験もあって、これから育児休業をとるみなさんには、休業中に出勤するという選択肢を知ってもらいたいです!
育児休業給付金をもらいながら出勤するための3ステップ
繰り返しになりますが、育児休業中は育児をするというのが大前提です。
私の場合は、育休中の出勤は、リフレッシュになっただろうな、と後悔しています。
選択肢の一つとして育児休業中に働くためのステップを、ぜひチェックしてくださいね。
ステップ①子どもの預け先を確保する
当たり前ですが、出勤するためには誰かに子どもを見ていてもらわなければなりません。
夫や両親、こども園の一時保育など、預け先を探しましょう!
土曜は、夫や親が休みなら子どもを見てもらえるうえ、薬局の人員も不足しやすいのでねらい目です!
ステップ②出勤可能な店舗の状況を確認する
おもに、休業前に在籍していた店舗になると思いますが、出勤を受け入れてもらえる状況かを確認しましょう。
私が知る限り、育児休業取得中は人員が不足することが多く、スポット的な勤務であっても歓迎されると予想されます。
ステップ③勤務時間・収入を調整する
育児に支障がなく、自身の体力の範囲内で勤務するのはもちろんですが…
せっかくなら育児休業給付金をもらいながら働きたいですよね。
育児休業給付金の手続きの際に、出勤したことを記載する必要があるため、申請担当者にも話を通すのを忘れずに◎
かなりざっくり言うと、支給単位期間(1か月)の賃金が一定額未満なら、育児休業給付金が満額支給されます!
~月額賃金が30万円の場合~
産後180日まで
13%未満→3万9,000円未満なら満額
産後181日以降
30%未満→9万円未満なら満額
https://www.mhlw.go.jp/content/11600000/000986158.pdf
賃金以外にも、勤務日数や時間の条件もありますが、多くの薬剤師にとっては賃金が超えていなければ問題ないはずです。
詳しくは厚生労働省のサイトをご覧くださいね。
まとめ
育児休業給付金をもらいながらの出勤について解説しました。
詳細なルールについては、ハローワークや勤務先の担当窓口に確認するのが確実です。
また、ルールの改定も多いようなので、細かく覚えておくというよりは、大枠を把握して、必要時に調べることが大切です。
育児休業中の勤務は収入が増えるだけでなく、仕事を忘れないためにも良い方法です。
是非頭の片隅に置いておいてくださいね。
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